イギリス#1(1991年8月)


初飛行機の旅行で、無計画きわまりない旅行の始まりでした。とりあえず計画から順に。
ちなみに、写真しかのこってないので、あやふやな記憶にたよってます。あしからず。



1989/秋 ...全てのはじまり
入社した年、同期の大学卒の人に話を聞いてた中で、卒業旅行で海外旅行にいった人がいた。
それがきっかけで、じゃあ22までには海外旅行しよう!!って決めた。
# 単純な奴です(笑)。

1991/春 ...世の中そうは甘くなかったりして

この年、社内の学校に入って結構時間に余裕を持てるようになった。で、かねてからの計画を実行することに。格安航空券の雑誌を買ってきて色々調べる。
5月連休明けから電話をするけど、5件くらいしてまぁったく駄目。
だめかなぁと思いつつもTELしつづけて、10件目くらいでやぁっととれた。 とったチケットは「シンガポール航空、シンガポールトランジット〜ロンドンヒースロー」。しめて25万円。直行便が40万してた頃だから、これでも安かったのだ。ここで、もう6月。

8/7 ...出発!!〜シンガポール

 朝、ラッシュの中、出発。今回のたびはダッフルバック一個(中にデイパックは入ってるけど)の荷物。成田の出国検査は混むだろうから、TCATで出国するつもり。横須賀線で東京駅、半蔵門線で水天宮へ。こっちは、ガラガラ。簡単にチェックイン&出国審査を完了できた。ここからはバスで成田へ。
 13:00出発なのに11:00頃に着いたので空港を一周したけど、あんまり気をひく物もない(って、そんなもんだと思った。初めて空港に来たので。)。どうにかこうにか、時間をつぶして、生まれてはじめて飛行機に。離陸のとき、すごい変な気持ちだったけど晴れていたのですごくきれいだった。

 6時間のフライトで、18:00頃シンガポールのチャンギ空港に到着。成田と比べようのないくらい、広くきれいな空港。ロンドン行きは真夜中1:00頃出発で時間はあったので、とりあえず表に出てみる。シンガポールはなんにも下調べをしてないので、どこになにがあるか全然知らない。バス停で、町の中心に行くバスはどれか聞いて、乗る。20分くらいで公園らしいところが見えたので、とりあえず降りる。マーライオンが見える公園です(って名前は知りません。)。でも、それだけで何にもない。どーしようか考えながら、とぼとぼ歩いていると、怪しげなおっさんに声をかけられる。サイドカー付きのチャリに乗せてまわってくれるって。いくらかきいたら50$てんで(1シンガポールドル=60円くらい)、まあいいかと思い乗せてもらうことにした。で、インド人街、中華街など、街の中心をぐるりとまわる。しかし、空港でもそうなんだけど日本人と見ると「おんないるか?」って聞くのは止めて欲しいよ〜。チャリのっている間、3,4回言うんだもん、しつこい!!。1時間くらい、案内してもらって終了。シンガポールドルで払おうとしたら「アメリカドル」だって〜。ちぃ、やられた、まぁしゃあないなってんで、言い値で払う。約5000円はちと痛いけど勉強代ということで。

 で、バスに乗って空港へ戻る。だいたい23:00くらい。再び飛行機に乗る。成田〜シンガポールの便とあきらかに雰因気がちがう!!。日本人が見当たらない、機内アナウンスは英語とフランス語(だと思うのだが)。ほんとに外国にきたんだぁ、て初めて実感したりして。隣に座った人も外人さんだし。あ、でもスチュワーデスのお姉さんは日本語OKでした。で、約13時間でロンドンへ。ここまでで、日本を出てから24時間以上経過。


8/8...ロンドン〜リヴァプール

 AM6:00頃、ヒースローに到着。入国審査、てこずる。観光だって言っているのに信じてくれない。ダッフルバック1つで仕事に来る奴がいるかぁ?と心の中で思いつつ、荷物検査を受けて、どうにか入国。もう、ここまでで疲れてしまいました(笑)。
 地下鉄に乗って、EUSTON駅へ。今日の目標はリバプールに行くこと。まずは駅でYoungPersonCardなる割引パスを購入。リバプールまでの切符を買おうとして乗車券は買ったけど、「特急券は?」って聞いたら変な顔をされて、そんなものはないっていわれた。で、リバプール行きの列車(InterCityという特急みたいなもの)のところに行って、切符を見せて「これでOKか?」って聞いたら「OK」だって。どうもイギリスには特急券というものはないらしい。割引もあったけど約300Kmを4000円程度だったような気がする。東京〜名古屋と同じくらいだから安いよね。で、電車は出発。しばらくは起きていたけど、じきに熟睡。終点までだから安心して寝られる(笑)。

 リバプールに到着したのは、午後2:00くらいだったような気がする。さて、宿を探すかとおもい、ツーリストインフォメーションに行ったけど、人が多すぎ。しゃあない、自分で探すかと思いつつも、どうするか考えていたら、突然日本語で話しかけられる。見ると2人組の日本人。びっくりすると、一緒に宿をさがしませんか?だって。ラッキ〜、と思いついていく。初日の宿はその人たちがしゃべっているのを見ていただけ(笑)。おかげで宿の取り方がわかりました。本だけじゃわかんないよ〜。トリプルという変則的な部屋があったので、その部屋に泊まることに。いきなり、見ず知らずの人と泊まるのはつらいかな、とおもいつつ安かったので、まぁいいかということに。

ここで、一時2人組と別れて街を散歩。昼飯&夕飯でケンタッキーへ(まだ普通のレストランに入る勇気がないのであった。)。まぁ、日本と味はかわらないか?。そのあと、CAVERN CLUBの場所を確認。明日ゆっくり見るんだ。
夜は、宿のバーで2人と飲む。話を聞くと、2人とも大学生で別々で英語研修に来ていて最初と最後を重なるようにして一緒に旅行しているんだって。確か青学とかって言ってたっけかな〜。ちなみに、わたしは働いているとはいったけど歳は言わなかったんだよなぁ。年上だと思われてたみたい(笑)。とりあえず、助けはあったけど無事に初日終了。久しぶりにベッドで寝たような...


8/9 ...リヴァプール

 2人はロンドンにいくと言うことで、朝チェックアウトして駅でお見送り。本当に感謝!でした。そのあと、今度は自力で宿探し。1件目でまあまあのところを見つけられたんで、すぐ決定。
 荷物をおいて、街へ。午後からビートルズゆかりの地をまわるバスツアーがあることを確認したので、午前中に街中を散策することに。マージー川を渡る船があったので、とりあえず乗る。FRNKIE GOES TO HOLLYWOOD がカバーしてた曲(マージー川がなんとかって歌)の原曲が繰り返し流れていた。写真を見るとすごく曇ってるんだよな。その船の写真だけ

 次にCAVERN CLUBへ。なかにはいったら、Beatlesのグッズ屋になってた。ステッカー、バックにつけるタグなどを購入。
 で、待望のバスツアー。ガイドは当然英語なので、話は半分程度しか分からない。けど、単語をつなぎあわせて、なんとなく...。ジョンとポールの生まれた家、PENNY LANE(というただの通りだけど。)STRAWBERRY FIELDSとかをまわる(写真がその程度しかないのであとはどこに行ったかよくわからん)。
だいたい、この日なにを食べてたんだろう? さすがにもう記憶があやふやです。日記つけとけばよかったよ。でも、TVでMTV専門チャンネルがあったことは覚えているんだよなぁ...


8/10...リヴァプール〜ロンドン/ウインザー

 ホテルをチェックアウトして、ロンドンへ向かう。2度目なので切符の買い方はもうOK。こっちの列車(電車じゃないんだよなぁ)、景色はどこまで行っても畑ばっかり。市街地と市街地の間がすごい離れているし。
ロンドンに昼くらいに着いて、再び宿探し。Victoria駅の側の宿を決める。3日連泊することにしたら、ちょっと負けてくれた。後の行動を考えると、Waterloo駅の方がよかったんだよな。毎日そこまで歩いたから。
このあと、ウインザー城へ行った。女王様が住んでいるというより、ただの観光地。日本で言えば皇居に観光客がたくさん来ているようなもの。結構広かった。故ダイアナ妃の写真を撮った写真があった..。
 夜は、駅の近辺のゲームセンターへ。なんと!コイン落しやらスロットがすべて現金!!!。スロットは自信なかったので、コイン落しをやって、今晩のビール代を稼ぐ(笑)。こっちのビールはおいしいよ。ギネスの黒はさいこーです。


8/11...ソールズベリー往復

 朝ごはん、リヴァプールのホテルでは「ENGLISH BREAKFAST」(パンと卵とベーコンとトマトなど)だったんだけど、ここのホテルはパンと紅茶だけ。おなか一杯にならんよ。なので、ロンドン滞在中は、駅で毎朝りんごをかじる。
 今日は「STONEHENGE」へ。電車で、ソールズベリーへいく。途中で”Woking”という駅を通過。おぉ、ここはマクラーレンとティレルの工場がある街ではないか。明日はここへこよう。ってんで、ソールズベリーへ到着。
 駅で、バスツアーを見つけたので、バスに乗る。大体30分くらいかなぁ..なんにもないところに、石の固まりが。
 そばには金網がはってあったので、そばには近寄れなかったんだけど、大きい。大体10mくらいなのかなぁ。周りを見渡すと羊の放牧をしてる。金網に看板がついているのを読むと「電気が流れてます」だって。なんか、すげ〜。
駅について、電車を待っていると放送が入る。なに言ってるんだろ〜と思って聞いていると、電車はでなくて代りにバスだって。大急ぎでバス停へ。で、途中の駅まではバス。そこからwaterlooまでは電車。
 まだ、昼間だったので、街中を散歩。ST.JAME'S PARK、HIDE PARKへ行く。ひ、広い。両方あわせると4Km四方くらいの公園。周りは交通ラッシュで車がビュンビュンは走っているのに、公園のまんなかに行くと、小鳥の鳴き声しか聞こえない。すごくよい公園。ナッツを買って、リスがくるかなぁと思ったんだけど、さすがにリスはこなかったです(笑)。
 このあと、バッキンガム宮殿へ。衛兵さんの交代を生でみれたぞ〜。日本じゃ皇居を守る警察官の交代に観光客は集まらないわな。
 この日も夜はゲームセンターへ。夜と言っても20:00過ぎまで日が出ているので夕方って感じ。本日もビール代は稼げた。って100円かけて300円とってる程度なんだよな〜(笑)。


8/12...woking往復/F1巡り

 昨日、移動途中で見つけた、wokingへ。宿からwaterloo駅に向かう途中に国会議事堂があり、朝日に浴びたビックベンがむちゃくちゃきれいだった。
 さて、wokingについたものの、住所だけでどうやって行こうか、考えて..駅のキオスクのおばちゃんにマクラーレンの工場の住所を見せて「ここに行きたい!!」って言ったのであった。そしたら、おもむろに手を掴まれて、バス停へ。そこで偶然いたおばちゃんに「...へ行きたいからバスに乗せてやってくれ」って(笑)。で、バスが来て乗ったら、おばちゃんが運転手へ同じことを言って、席に座る。どこから来たんだ、とか、仕事はなにをやってるんだ(車の技術者か?とか)、なんて質問をされる。ものの数分で到着。あら、意外と近かったのね。
 マクラーレンの工場は、工場がいくつか集まっているところ。近代的な建物だった。で、入り口の守衛に「マクラーレンの工場を見学したいのだけど?」って言ったら、電話をかけて、担当者に代わる。「日本の企業の人か?」って聞かれてNOって答えたら、じゃあだめだ、っだって。う〜目の前にしてだめか。
 駅まで歩いて帰って(10分くらいだった)、昼飯食べたらやる気復活。タクシー乗り場に行って、今度はティレルの工場へ。
 ところが、タクシーのうんちゃんがあんまり道を知らないらしく、ナビをするはめに。だけど、ぜんぜんわからん。こんなんだったのに、着いてしまった。タクシー代を負けてもらって、いざ工場へ。ここは、林の中にあるきれいな車の整備工場って感じ。守衛なぞはいなくて、車をいじっている人がいたので「レセプションはどこ?」って聞いたら、教えてくれた。
 で、レセプションで工場を見学したいとお願いをしたところ、やっぱりだめだった。あぁ..ここまできたのに..。気を持ち直して、飾ってあったトロフィーの写真を撮っていいか聞いたら、OKだったので、写真をとる。そんなことをやっているうちに、この年の車の写真とエンジンの写真をいただく。らっき〜。どうやって来たのかって聞いてきたので、タクシーだよって答えたら、じゃあ駅まで送っていってあげようということになった。これまたラッキー。行きと違う駅だったけど、まぁどうにかロンドンへ戻る。
 このあと、ロンドンの戦争博物館へ。いろいろな物が飾ってあった。この年はちょうど湾岸戦争の年だったので、特別展示で湾岸戦争関係のものが飾ってあった。日本と違って、戦争がリアルなものに感じられた。
この日もHYDE PARKへ行ってお昼寝。ロンドンの公園はお気に入りになってしまいました。


8/13...ロンドン巡り

 イギリスに来て初めて1日ロンドン滞在。
 地下鉄1日券を買って...まずはCITYに行ってLONDON CASTLEを外から見学。次にロンドンブリッジ、タワーブリッジを順にまわる。タワーブリッジ、大きい。昔はこの橋が釣り上げられたと思うとすごいよな〜(それも電気じゃなく。)。
次に証券取引所へ。ちょっと、仕事がらみで見学したいな〜と思ったんだけど、入り口がわからず断念(笑)。他の建物が立派すぎるせいか、たいした建物じゃなく見える。
 このあと、ロンドンの中心へ。リージェントパークで休憩して、ホームズゆかりのBAKER STREETを歩いて、ピカデリーサーカスへ。あぁ、とうとうPUNKSの本拠地へきたぁって感じの人がたくさん。顔中にピアスしてる人とか、タトゥをたくさんしてる人とか..。今でこそ日本にもたくさんいるけど、このときはびっくりした。
 その後は...よく覚えてないんだけど、そこらじゅうを歩く。あ、HMVに行ってCDをチェック。 STUART HAMMのファーストアルバムを見つけて購入。
 ちなみに、ロンドンでの食生活は..レストランのメニューを見ると予算オーバーなので、この日の夜までは入らずじまい。ありきたりのファーストフードには、あんまり行きたくなかったので..サンドウィッチとか、ベークドポテトとか(これがビールにあう!!)、FISH&CHIPS。あ、昼はPUBのランチがおいしいです。ビールもあるし。まぁ、どうにかなるもんです。


8/14...最終日

 とうとう、最終日。ロンドンで行っていないのは...大英博物館。1日ゆっくり見るつもりでとっておいたのだ。
 入ってびっくりしたのは、外で見たのよりずいぶん広い。どこから見ようか迷ってしまう。とりあえず、エジプトのコーナーへ。王様の棺がたくさん並んでいて、気持ちわるくなる。で、東洋文化のエリアへ。中国の歴史がいろいろ並ぶ。さぁ、日本のコーナーへ..と思ったら工事中。
 続いて、国立図書館へ。って本よりも目当てはビートルズの直筆の歌詞。johnとpaulの直筆の歌詞を見れただけで感動。他にも中国の詩とか有名作曲家の楽譜とかも飾ってあったけど..。あんまり覚えてない..。
 このあとは、おみやげを買って、ヒースロー空港へ。あ〜あ、これで終わりかぁ...名残惜しいです。

 帰りもシンガポール経由で帰国。帰りの24時間飛行機はつらい〜。疲れきっていたので、シンガポールでも空港からは出ずに、おみやげ(って自分用のお酒)を買って...無事に帰国。
 ということで、この程度の英語能力でも、ど〜にかなることがわかってしまい...やみつきになりそうです。


使ったお金:飛行機代24万、ポンド&ドルに換金した額15万..総額40万。
ツアーでヨーロッパへ行くと60万くらいする時代でした..


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